機構の大学評価早わかり

機構の大学評価早わかり

はじめに

大学評価はこれまで、ともすれば大学において評価業務に携わる一部の教職員に関係する専門的な事柄と見られてきました。しかし今日、大学は社会的役割の自覚を深め、また外部に対してより一層説明責任を果たすことが求められています。

したがって、大学に勤める者なら、部署や職掌を問わず、大学評価について一定の理解を持っておくことが必要です。

そのような観点から、この機構の大学評価早わかりは、大学で教育研究の実務に携わる多くの教職員や、さらに大学評価に関心を持つ一般読者に向けて、大学評価のあり方を分かりやすく説明することをねらいとしています。

専門的な関心や知識がなくても大学評価のあらましが理解できるように、との趣旨から、『機構の大学評価早わかり』は、次の点に留意しました。

  1. 説明を多数の項目に分け、それぞれの項目はできるだけ独立して説明を記すようにしてあります。したがって、関心や必要に沿って、適宜に項目を選んでご覧いただくことができます。
  2. 手軽に必要な知識を得られるよう、各項目は実務的な観点から見て必要と思われる事柄に記述をしぼっています。
  3. 手軽に読めるよう、各項目は800字程度の長さにおさめてあります。

項目によっては、スペース面の制限から、部分的に細目を省かざるを得なかったケースがあります。より正確な説明を必要とされる場合には、「質保証情報」の関係ページをご覧ください。

また、大学評価を行っている機関は、当機構だけではありません。機関によって、評価の基準や手順は異なります。本ページはあくまでも、当機構での評価実務を踏まえて記述したもので、他機関の事情を含んだものではありません。

『機構の大学評価早わかり』によって、大学関係者や、高等教育に関心をもつ多数の方々の大学評価への理解が少しでも深まれば幸いです。

項目表

番号 項目名 記載事項、キーワード
01 大学評価にはどんな種類があるか? 認証評価(機関別、専門職大学院)、法人評価、分野別評価の制度の概要と特徴
02 機関別認証評価と国立大学法人評価の違い 評価趣旨、法的根拠
03 認証評価を実施する機関とは? 認証評価機関とそれぞれの業務範囲
04 誰が大学を評価するのか? 大学改革支援・学位授与機構の認証評価について
05 評価の質の向上のために―利益相反の管理― ピア・レビューと評価の公平性
06 評価の質の向上のために―評価者研修― 評価者研修
07 評価の質の向上のために―大学に対する個別研修― 個別研修
08 認証評価での評価基準はどんなものか?(大学改革支援・学位授与機構の場合) 大学評価基準、重点評価項目
09 認証評価の方法:書面調査と訪問調査
10 認証評価の書面調査では何を行うのか?
11 認証評価の訪問調査では何を行うのか?
12 誰が法人評価をするのか? 国立大学法人評価委の構成、達成評価と現況分析における専門委員、部会の構成など、研究業績水準判定の分野別割り振り、専門委員の選定
13 法人評価における達成評価の基本的考え方 中期目標と達成評価、小項目
14 法人評価における現況分析の基本的考え方 達成評価と現況分析の関係、どの時点で評価するか
15 法人評価における研究業績水準判定の基本的考え方 評価単位、研究業績水準判定組織について
16 法人評価では、なぜ4年目と6年目に2回評価があるのか? 法人評価スケジュール
17 教育情報の公表と活用について 大学基本情報、大学ポートレート