報 告令和6年度第2回大学等の質保証人材育成セミナーを実施しました

新着情報報 告令和6年度第2回大学等の質保証人材育成セミナーを実施しました

【開催報告】
令和6年12月13日(金)に令和6年度第2回大学等の質保証人材育成セミナー「評価疲れのメカニズムと解消に向けたTips」を開催しました。9月に開催した第1回と同様、第1部(講義編)をオンラインと対面のハイブリッド形式、第2部(演習編)を対面形式とし、290名(対面22名、オンライン268名)の方にご参加いただきました。

今回のセミナーでは、「評価疲れ」発生のメカニズムを考えるためのヒント、解消に向けた知見の提供を行うことを趣旨に、実際に当機構で開発した評価疲れの測定尺度を用いて参加者の「評価疲れ」度合いを把握し、それをどのように解消すればよいのかということについて、当機構研究開発部教員4名による講義・演習を行いました。

第1部(講義編)の「評価疲れのメカニズムと測定尺度の開発」では、冒頭に、市村准教授を中心に当機構で開発した評価疲れの測定尺度を用いて、参加者の方々の「評価疲れ」度合いを把握するアンケートを実施しました。アンケートの集計を行う間、渋井教授より「評価疲れ」が取り上げられ始めた経緯や、近年当機構で実施した評価疲れ関連のプロジェクトについてご紹介しました。
続いて、「評価疲れを解消する―その処方箋となる考え方とTips―」では、嶌田教授、光田教授による評価疲れ解消に向けた評価活動の設計に関する講義を行いました。
最後に、冒頭で実施した評価疲れに関するアンケート結果と解説を市村准教授より行いました(当初は渋井教授の発表の後にアンケート結果を解説する予定でしたが、トラブルにより順番が変更となりましたこと、お詫び申し上げます。)。

対面参加の方を対象とした第2部(演習編)では、第1部の内容を踏まえた個人ワーク、グループワークを行いました。演習1「計画が進まない要因、指標の妥当性を考える」では、ロジックモデル作成に関する個人ワークや評価指標の妥当性・信頼性を考えるためのミニ講義で、より発展した内容を取扱いました。演習2「ワークシートを用いた評価活動のボトルネック解消」では、ご自身の所属機関における評価の現状と課題についてワークシートにまとめていただいた後、5つのグループに分かれて意見交換を行いました。

アンケート結果(概要)

第1部(講義編)資料
「評価疲れのメカニズムと測定尺度の開発」 資料1 資料2
渋井 進   大学改革支援・学位授与機構 研究開発部 教授
市村 賢士郎 大学改革支援・学位授与機構 研究開発部 准教授

「評価疲れを解消する―その処方箋となる考え方とTips―」 資料3
嶌田 敏行  大学改革支援・学位授与機構 研究開発部 教授
光田 好孝  大学改革支援・学位授与機構 研究開発部 教授

 

 

令和6年度第2回大学等の質保証人材育成セミナー

評価疲れのメカニズムと解消に向けたTips

【開催趣旨】
我が国の高等教育においては、さまざまな評価(自己評価、外部評価、第三者評価等)活動を行っていると考えられます。「評価」という言葉はかなり多義的ですが、今回のセミナーにおいては、大学評価、とくにマネジメントのために不可欠な現状把握のための評価作業にターゲットを置きます(各種法令で求められている評価も含みます)。

当セミナーでは、各高等教育機関のみなさまに自組織の「評価疲れ」発生メカニズムを考えるためのヒント、それを解消の方向に向かうための知見を提供したいと考えています。オンラインでも配信する第1部では、実際に当機構で開発した評価疲れの測定尺度を用いてみなさまの「評価疲れ」度合いを分野別に把握いただきます。その上で、それをどのように解消すればよいのか、ということについて評価現場、マネジメントの知見からヒント、Tipsとなるような知識・技能の提供を行う予定です。

【日時】
令和6年12月13日(金) 13:00~16:50

【会場】
大学改革支援・学位授与機構 竹橋オフィス1112会議室
(東京都千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター 11階)

【開催形式】
第1部(講義編) オンライン(第2部参加者のみ会場で受講)
第2部(演習編) 対面のみ

【対象と参加人数】
高等教育機関における評価担当者等 290人(対面22人、オンライン268人)

【プログラム】

13:00  開会挨拶(大学改革支援・学位授与機構 研究開発部長 戸田山 和久)
<第1部(講義編:オンライン配信あり)>
13:05 「評価疲れのメカニズムと測定尺度の開発」
渋井 進   大学改革支援・学位授与機構 研究開発部 教授
市村 賢士郎 大学改革支援・学位授与機構 研究開発部 准教授
13:40 「評価疲れを解消する―その処方箋となる考え方とTips―」
嶌田 敏行  大学改革支援・学位授与機構 研究開発部 教授
光田 好孝  大学改革支援・学位授与機構 研究開発部 教授
14:25 質疑応答
<第2部(演習編:対面のみ)>
14:50 演習1 個人ワーク「計画が進まない要因、指標の妥当性を考える」
15:25 演習2前編 個人ワーク+グループワーク「ワークシートを用いた評価活動のボトルネック解消」
16:15 演習2後編 全体共有+講師陣からのコメント
16:45 アンケート記入