【開催報告】
令和6年9月20日(金)に令和6年度第1回大学等の質保証人材育成セミナー「内部質保証実務(シラバスから考える大学設置基準編)」を開催しました。
教育の内部質保証活動として一般的に行われている「シラバスの点検」を題材に、茨城大学学務部学務課の菊池昌彦課長、当機構研究開発部の嶌田敏行教授、同じく当機構研究開発部の光田好孝教授の3名による講義と演習を行いました。当日はオンライン参加294名、対面参加14名、計308名の方にご参加いただきました。
第1部(講義編)では「シラバスガイド策定作業を通して考えた授業・カリキュラムの質」と題し、①到達目標(ディプロマ・ポリシーとの関係)、②単位と授業計画、③成績評価とカリキュラム点検について、茨城大学でのシラバスガイドの作成・運用の事例を交えながら講義を行いました。講義・質疑応答の動画及び資料を本ページで公開しておりますので、ご活用ください。
第2部(演習編)では、対面参加の方を対象とした個人ワーク、グループワークを行いました。個人ワークでは、演習用に作成した模擬シラバスを配付し、参加者の方に第1部の講義の内容を踏まえて問題点を指摘していただきました。グループワークには菊池課長、当機構の教職員も加わり、各大学・高等専門学校で実際に作成されたシラバスを見ながら、良い点・改善し得る点等について議論するとともに、活発な情報交換がなされました。セミナー終了後も、会場内で講師陣や参加者同士の交流が行われ、参加者の方々からは、業務上の悩みについて他大学の方と共有することができただけでなく、参考となる事例を聞くことができて有益だった等の声が寄せられました。
第1部(講義編)資料
「シラバスガイド策定作業を通して考えた授業・カリキュラムの質」
菊池 昌彦 茨城大学 学務部 学務課 課長
嶌田 敏行 大学改革支援・学位授与機構 研究開発部 教授
コメンテーター 光田 好孝 大学改革支援・学位授与機構 研究開発部 教授
令和6年度第1回大学等の質保証人材育成セミナー
内部質保証実務(シラバスから考える大学設置基準編)
【開催趣旨】
教育の質保証においては、個々の授業の最適化だけでなくディプロマ・ポリシー(DP)やカリキュラム・ポリシー(CP)を踏まえたカリキュラム(教育プログラム)の最適化という視点も必要です。「よい授業とは何か?」という問いについて、カリキュラム・マネジメントの観点から「その授業がカリキュラムの中で適切な役割を果たしているかどうか」を考えます。
教育の内部質保証活動として一般的に行われている「シラバスの点検」を題材とします。DP等で掲げた学習成果の達成にむけて、どのような観点で授業を点検すればよいのか、大学設置基準等(当機構の基準、分析項目)の視点、カリキュラム・マネジメントの視点から、講義と演習でアプローチします。
【日時】
令和6年9月20日(金) 13:00~16:50
【会場】
大学改革支援・学位授与機構 竹橋オフィス1112会議室
(東京都千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター 11階)
【開催形式】
第1部(講義編) オンライン(第2部参加者のみ会場で受講)
第2部(演習編) 対面のみ
【対象と参加人数】
高等教育機関における教育の内部質保証の実施担当者等 308人(オンライン294人、対面14人)
【プログラム】
13:00 | 開会挨拶(大学改革支援・学位授与機構 研究開発部長 戸田山 和久) |
<第1部(講義編:オンライン配信あり)> | |
13:05 | 「シラバスガイド策定作業を通して考えた授業・カリキュラムの質」 菊池 昌彦 茨城大学 学務部 学務課 課長 嶌田 敏行 大学改革支援・学位授与機構 研究開発部 教授 コメンテーター 光田 好孝 大学改革支援・学位授与機構 研究開発部 教授 |
14:05 | 質疑応答 |
<第2部(演習編:対面のみ)> | |
14:40 | 演習1 個人ワーク「問題があるシラバスをチェックする」 |
15:10 | 演習2 グループワーク「カリキュラムと設置基準を意識したシラバスチェック」 |
16:00 | 発表とまとめ |
16:40 | アンケート記入 |