令和4年2月7日、14日の2回にわたり、大学等の教育の実践とその質保証に関わる業務に携わっている教職員を対象に、「学習成果の公正な測定:その現状とポストコロナにおける課題」をテーマとして、大学の教育の質の保証にとって重要でありながらも、必ずしも表立った検討が加えられてきていない成績評価の問題について、現状を整理し、そこから明らかになる課題の解決の糸口を探り、各大学等における課題解決の支援となる実践例、及び教育研究活動の質の向上への取り組みについての情報の共有、またパンデミックの現状を踏まえて、今後の可能性について検討する機会として、以下のとおり質保証人材育成セミナーを実施しました。
1.実施日:第1回 令和4年2月7日(月)/第2回 令和4年2月14日(月)
2.開催方式:オンライン開催(Webexミーティング)
3.参加状況:参加者総数:552人(第1回306人、第2回246人)
4.プログラム構成
(1)第1回
当機構の認証評価の活動を通じて把握した大学のこれまでの状況について報告しつつ、問題の所在を整理するとともに、講演では、オンラインの遠隔テスト/遠隔監督に関する最新の状況を展望しました。
①趣旨説明、解説(課題の背景)「学習成果の測定又は成績評価を巡るいくつかの話題」
大学改革支援・学位授与機構 研究開発部 土屋 俊 研究開発部長
②講演「オンライン監督付コンピュータ試験の実際からみえること」
ナショナル・コンピュータ・システムズ・ジャパン株式会社(ピアソンVUEジャパン)池田 哲 代表取締役
(2)第2回
成績評価に係るいくつかの観察と取組に関する事例報告を行い、第1回目の講演者を含めた講演者全員による共同討議では、現状と展望について認識の共有を目指しました。各事例報告で活発な質疑応答が行われました。
①事例報告 「学業不正行為と大学の対応」
大阪府立大学 萩原 弘子 名誉教授・研究公正インスティテュート客員研究員
②事例報告 「卒業論文・卒業研究のルーブリックによる客観的評価」
琉球大学農学部 鹿内 健志 学長補佐・教授
③事例報告 「コロナ禍における遠隔試験への挑戦」
専修大学経済学部 小川 健 准教授
④共同討議
【2月14日資料】
①事例報告「学業不正行為と大学の対応」
②事例報告「卒業論文・卒業研究のルーブリックによる客観的評価」 ※動画配信なし
③事例報告「コロナ禍における遠隔試験への挑戦」 / アンケートフォームを用いたオンラインテストとその特
性比較
④共同討議 ※資料、動画配信なし