平成29年度大学改革支援・学位授与機構人材育成セミナー「内部質保証ワークショップ」を開催
平成29年11月6日(月)及び平成30年1月29日(月)に人材育成セミナー「内部質保証ワークショップ」を開催し、両日合わせて、国立大学法人の教職員の方々を中心に75名(教員46%、職員54%)の参加者がありました。
【趣旨・目的】
大学の質保証のあり方については、中央教育審議会大学分科会『認証評価制度の充実に向けて(審議まとめ)』(平成28年3月)において、今後の認証評価は「各大学の自律的な改革サイクルとしての内部質保証機能を重視した評価制度に転換する」とされるなど、定期的な自己点検・評価の取組を踏まえた各大学における自主的・自律的な質保証への取組、すなわち、内部質保証の確立が、ますます重要になっています。
そこで当機構では、今後望まれる内部質保証システムの考え方を提示する『内部質保証ガイドライン』を平成29年3月に作成しました。
当セミナーでは、このガイドラインを踏まえ、各大学において実際にどのような内部質保証システムを構築し、「内部質保証の方針・基準」を定めるための道筋を描くことができるかを、大学と協同して検討することを目的として、また、同ガイドラインの基本的な考え方を伝えるとともに、大学の具体的な実情に則した議論の場を提供する機会として、ワークショップを以下のとおり実施しました。
【ワークショップの概要】
実施日
第1回 平成29年11月6日(月)
第2回 平成30年 1月29日(月)
場 所
大学改革支援・学位授与機構 竹橋オフィス(学術総合センター11階 1112会議室)
プログラム構成
(1)「教育の内部質保証に関するガイドライン」の説明
(2)大学における取組事例報告
第1回:岩手大学、大阪大学
第2回:山形大学、豊橋技術科学大学
(3)グループ討論
自大学における内部質保証の状況について、参加者が個別に以下の項目ごとに分析を行い、その結果をグループ毎に共有をしながら意見を交換しました。
※内部質保証の状況についての分析項目
① 機関別内部質保証体制 ②教育課程の責任体制
③ 教育課程の点検方法・点検項目 ④教育課程ごとの点検の実施
⑤ 教育課程の点検・評価結果の全学的集約
⑥ 改善・向上の企画・実施組織 ⑦改善・向上の進捗の確認と対応
⑧ IR ⑨ 意見聴取 ⑩ 外部評価
(4)全体討論(まとめ)
各グループで上げられた意見を基に、全体討論を行いました。第1回目では、IR(インスティテューショナル・リサーチ)や資格教育と内部質保証の関連に関する意見がありました。一方で、第2回目では、大学の規模や学部構成によって状況が異なることについての議論や、分野別質保証について機構への期待が寄せられ、両回とも非常に活発な議論が行われました。