日本の高等教育政策小史
「日本の高等教育政策小史」は、我が国の高等教育の歴史を振り返り、
- エリート段階 ~大学の創設~
- エリートからマスへの段階 ~制度の変遷~
新制大学の発足、学生運動と大学教育の改善、「四六答申」と教育改善の試み、「量から質」を謳った高等教育計画の策定 - マスからユニバーサルへの段階 ~規制緩和と大学政策~
臨教審答申「政治主導の高等教育政策」、 規制緩和によるマス化への対応「『大綱化』と『大学院重点化』」、自己点検・評価の努力義務と第三者評価制度の提唱 - ユニバーサル段階
ユニバーサル化・グローバル化への対応 、「事前規制」から「事後チェックへ」、教育のグローバル化と高等教育の質保証 - 大学教育の質的転換へ
機能分化 、「学士力」の提唱 、教育課程の体系化と質保証へ、 大学改革を促す方針
を研修資料としてスライド形式で作成したものです。
本資料は、平成26年度に(当時の)大学評価・学位授与機構が筑波大学大学研究センター及び国立大学協会の後援の下で開催した大学関係者向けの「大学教育の質保証研修」で利用したほか、その後には機構内の職員研修等を通じて改訂してきています。
我が国の高等教育政策を概観して、現在の質保証の動向を理解する一助となることを期待しています。
学位と高等教育の質保証
英国の高等教育
日英高等教育に関する協力プログラムは、平成16年4月の我が国の国立大学の法人化を前にして英国の経験を学ぶという趣旨のもと、平成14年2月に協定が締結され、平成14年3月には、日英両国において本プログラム推進委員会が設置されました。以来、両国機関の相互訪問を中心とした活動が積極的かつ継続的に行われて参りました。
第1プロジェクト「新しい時代の大学の管理運営プロジェクト」では、当時、国立大学の法人化を間近に控えた日本での高等教育の方向性や考え方、大学の管理運営などについて、既に法人化の経験を有する英国と意見を交換することにより、新しい時代の大学の管理運営に寄与することを目的として様々な相互交流事業を行いました。
・平成14年12月 英国大学に対するスタディ・ヴィジット報告書 (英語版 Japan-UK Higher Education Program of Collaboration)
また、第2プロジェクト「Leadership Development-リーダーシップ の向上-プロジェクト」は、法人化がなされたばかりの国立大学法人を対象に、学長のリーダーシップの向上を目指す取り組みとして実施されました。
・平成16年6月7日 公開フォーラム「リーダーシップの向上を目指して」報告書
・平成17年2月1日(in London) 日英高等教育に関する協力プログラムポリシーフォーラム「高等教育におけるリーダーシップとガバナンス」報告書
・平成17年2月 英国大学に対するスタディ・ヴィジット報告書
また、日英両国の現在の高等教育における課題や,国際的な連携・協 力体制について議論し,理解を深めることを目的として,「京都フォーラム2006」を開催しました。(京都フォーラム2006報告書)
第3プロジェクト「高等教育における地域貢献プロジェクト」では、日英両国の高等教育がどのように地域開発・再生に貢献し得るかについて理解を深めるために、相互訪問等を通じてケース・スタディを用いた比較研究を行いました。その総括として、公開フォーラムを開催しました。
・平成19年6月8日 公開フォーラム(報告書2007.6.8)