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認証評価での評価基準はどんなものか?(大学改革支援・学位授与機構の場合)
機関別認証評価(以下、「認証評価」と略します。)では、審査対象の大学の教育が高等教育としてふさわしい水準にあるかどうかを審査します。では、具体的にどんな審査をしているのでしょうか。
認証評価が求める教育の水準を具体的に示したものが大学評価基準です。大学評価基準は、それぞれの認証評価機関で定められています。当機構の大学評価基準を例に、認証評価の審査の内容を見てみましょう。
当機構の大学評価基準は、以下に見るように、6つの領域に括られた合計27の基準から構成されています。
領域名 | 基準の個数 | |
領域1 | 教育研究上の基本組織に関する基準 | 3 |
領域2 | 内部質保証に関する基準 | 5 |
領域3 | 財務運営、管理運営及び情報の公表に関する基準 | 6 |
領域4 | 施設及び設備並びに学生支援に関する基準 | 2 |
領域5 | 学生の受入に関する基準 | 3 |
領域6 | 教育課程と学習成果に関する基準 | 8 |
表.当機構の評価基準の構成概要
当機構の認証評価で適合と認定されるには、原則として、これら27全部の基準を満たしていることが必要です。もっとも、一部が満たされない場合でも、総合的に勘案して、教育研究活動等の質が確保されていると確認されれば、適合とされます。
ただし、これには例外があります。27の基準のうち、「重点評価項目」と指定されたうちの2つの基準だけは絶対に満たすことが必要です。もし、これらを満たさない場合には、全体の判定も自動的に不適合となります。
重点評価項目に指定されているのは、いずれも領域2に含まれる、内部質保証に関する基準です。内部質保証の体制や手順が整備され、かつ内部質保証が有効に機能しているかを見るものです。
これを見ても、今日の認証評価で内部質保証がいかに重視されているかが分かります。
※参照
大学質保証ポータル内の関連する案内
☞さらに理解を深めるために
Q:認証評価基準には、なぜ重点評価項目が設けられているのでしょうか。また、それがすべて内部質保証に関わるのはなぜでしょうか。