平成31年2月1日(金)に平成30年度人材育成セミナー「IRデータ分析ワークショップ(第2回)」を学術総合センターにて開催し、当日は、国公私立大学から教職員28名(教員 3名、職員 25名)の参加がありました。
【趣旨・目的】
本ワークショップは、近年、大学の意思決定支援や内部質保証の観点から重要性が高まっているIR(インスティテューショナル・リサーチ)をテーマに、IR業務の初任者を対象に、当機構公開データ(大学基本情報)を活用したIR実践事例の紹介、公開データの変形方法、BIツール(Microsoft Power BI Desktop)による分析レポート作成等の実践的なプログラムを通じて、IRに関する基礎的な知識とデータ分析手法の習得を目的としたもので、平成30年11月12日(月)に第1回を開催し、今回は第2回の開催となります。
【プログラム】
日時:平成31年2月1日(金) 9時30分~17時30分
会場:学術総合センター11階 大学改革支援・学位授与機構 竹橋オフィス1112会議室
9:30 開会挨拶
9:35 「大学における情報活用ガイドブック」の解説(説明者:大学改革支援・学位授与機構 大学ポートレートセンター事務室)
10:00 事例紹介「山形大学における公開データを用いたIR分析事例」(講師:山形大学 学術研究院 浅野 茂 教授)
10:30 講義「Power Queryエディターを用いたデータ形式の変形について」(講師:山形大学 学術研究院 藤原 宏司 教授)
12:15 昼休憩
13:15 演習「Power BIを用いたデータ分析」
・Power BI Desktopの操作説明及びレポート作成①(説明者:大学改革支援・学位授与機構 評価事業部評価企画課)
・レポート作成②
・レポート①及び②の作成例の説明
・山形大学で作成している分析レポートの紹介(講師:山形大学 学術研究院 藤原 宏司 教授)
・レポート①、②及び山形大学の分析レポートを用いたベンチマーキング分析
・グループ内での意見交換、会場全体での共有
17:00 事例紹介「山形大学OIREによる大学基本情報の可視化事例」(講師:山形大学 学術研究院 藤原 宏司 教授)
17:15 講評
17:30 終了
【概要】
午前のプログラムでは、当機構大学ポートレートセンター事務室及び評価事業部評価企画課が作成した「大学における情報活用ガイドブック」の解説、山形大学における公開データを用いたIR分析事例の紹介、Microsoft Excelの機能による公開データの変形方法等の講義を通して、IRにおけるデータ分析に関する基礎的な知識について理解を深めました。
午後のプログラムでは、BIツールの操作説明の後、参加者が公開データを活用した簡単な分析レポートの作成を通じて、BIツールの基本的な操作方法を習得しました。続いて、山形大学で作成した分析レポート11点が作成例として紹介され、参加者自身が演習で作成した分析レポート2点と合わせた計13点の中から任意のレポートを選択し、各自の関心に合わせたベンチマーキング分析を実施しました。その後、グループワークとして参加者同士で分析結果等について意見交換を行い、各グループからの発表を通して、会場内で様々な意見が交わされました。最後に、「山形大学OIREによる大学基本情報の可視化事例」では、山形大学で実際に活用しているより発展的な分析事例や今後の展望等についての紹介がなされ、BIツールを利用した実践的なIR業務の進め方について、会場全体で理解を深めました。
【セミナーで利用した資料】
資料1:「大学における情報活用ガイドブック」を15分で解説します
資料2:山形大学における公開データを用いたIR分析事例
資料3:Power Queryエディターを用いたデータ形式の変形について
資料4:Power BIを用いたデータ分析
【演習で利用した公開データ】
大学基本情報 (8-G)出身高校の所在地県別入学者数(http://portal.niad.ac.jp/ptrt/table.html)