機構の大学評価早わかり17 教育情報の公表と活用について

機構の大学評価早わかり17 教育情報の公表と活用について

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教育情報の公表と活用について

大学評価制度の導入により各高等教育機関の教育情報の公表が進むと、各機関の教育情報の活用についても議論がされるようになりました。機構では、「大学ポートレート」により平成27年3月から国公私立大学全体の教育情報の公表を行っています。「大学ポートレート」運営のため機構に設置された「大学ポートレートセンター」では、大学のアカウンタビリティの強化、進学希望者の適切な進路選択支援、我が国の高等教育機関の国際的信頼性の向上等を図るために、大学の多様な教育活動の状況を、下記3つの形で国内外へ発信しています。

〇当機構の公表している大学に関するデータ等

令和元年11月には、国公立大学等を対象に「国公立大学情報活用サイト」の提供を開始しました。これは、上記の「大学基本情報」を加工し、グラフ等を大学間で閲覧できるようにしたものです。閲覧者は大学名を選択するなどの基本的な操作だけで、動的に可視化されたグラフを得ることができます。

「国公立大学情報活用サイト」では、教職員数に関するデータ(女性教員割合、外国人教員割合等)や学生数に関するデータ(休学者割合、留学生割合等)、卒業後の状況に関するデータ(進学率、職業別就職割合等)による分析を見ることができます。また、元となる加工済みデータセットも提供しており、各大学の企画・分析部門の担当者が独自にデータを再利用することも可能となっています。各大学の基礎的な情報を把握し、質保証活動等の一助としていただければと考えています。

「大学ポートレートセンター」では国立大学法人評価及び機関別認証評価実施の際に機構が収集している情報についても、提供元の高等教育機関におけるエビデンスデータの1つとして、PDCAサイクルや質保証システムの強化を目的とした活用のための施策を検討しています。

◆豆知識

大学における教育情報の活用支援と公表の促進に関する協力者会議

学校教育法施行規則等の一部を改正する省令(平成22年文部科学省令第15号)が平成23年4月1日から施行され、これをもって大学が公表すべき情報が明確にされた経緯もあり、各大学や大学団体における情報公開に関する整備状況をふまえつつ、国際的な動向にも留意しながら、教育情報の活用支援と発信の在り方について検討を行うことを目的として文部科学省に設置された機関。中間まとめにおいては、データベースを用いた教育情報の活用・公表のための共通的な仕組みを構築について提言された。

出典
・大学における教育情報の活用支援と公表の促進に関する協力者会議(文部科学省)(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/44/index.htm)※外部サイトへリンクします

☞さらに理解を深めるために

Q:当機構による大学の教育情報に関するサイトを閲覧してみましょう。